こんにちは、トライです。
今回は「一級建築士試験は独学で合格できるのか」についての記事となります。
ぜひ最後までお読み下さい。
一般的な合格までの道のり
一級建築士試験に合格した人のほとんどは学科試験、設計製図試験ともに総合資格学院や日建学院、資格の学校TACといった資格学校に土日に通い、試験勉強を行います。
この資格学校ですが、非常にネックになる点が1点あります。
それは、「授業料がとにかく高い」という点です。
実際に各資格学校の一般的なコースの授業料を調べてみると総合資格学院や日建学院の場合、学科+製図試験のセットとなると100万円以上と非常に高額となります。
- 総合資格学院:1級建築士ストレート合格必勝コース 税込み\1,320,000 https://www.shikaku.co.jp/1k/index.html
- 日建学院:学科本科コース+設計製図本科コース 税込み\1,265,000(学科\770,000+設計製図\495,000) https://www.ksknet.co.jp/nikken/guidance/architect1q/course/index
- 資格のTAC:学科本科生コース+設計製図本科生コース 税込み\600,000(学科\350,000+設計製図\250,000) https://www.tac-school.co.jp/kouza_kenchiku.html

私が大学院2年生のときに資格学校の営業の方から話を聞いたときは100万円を切っていましたが、毎年値上がりしているようですね…。
学科試験の独学突破は可能か
私が当時、資格学校に通うか独学で勉強するか検討した際、以下のようなことを思っていました。

- なぜこんなに高い費用を払わなければいけないんだろう…
- 受験生の足元を見て値段を高く設定しているのではないか…
- 製図はともかく、学科試験は独学でも何とかなるのではないか…
おそらく受験する誰もが一度は抱く疑問かと思います。
結果的に私は「学科試験は独学で突破できる。」という信念のもと、学科試験は独学で、設計製図のみ資格学校を利用しました。
学科試験を独学で突破できれば資格学校に支払う授業料が約35~80万円安くなります。
80万円ってかなり大きいですよね。
新入社員の手取りなら約4~5ヶ月にもなります。
ただ独学の場合、勉強スケジュールの作成や勉強時間の確保、そして一人で勉強する孤独と不安に打ち勝ち続けなければなりません。
私は勉強のスケジュールを立てることが好きで、かつ勉強は一人でするものという考えだったので結果的には問題ありませんでした。(模試の結果が他の受験者より圧倒的に悪かったときはめちゃくちゃ不安になりましたが…汗)
そのため、以下のような方は独学ではなく学科試験対策から資格学校に通うことをオススメします。
- 独学だと勉強時間の確保などが難しい人
- 強制的に勉強する環境下にいないとダラけてしまう人
- 会社の同期と同じクラスで勉強し、切磋琢磨して頑張りたい人
これらのような明確な理由をもち、納得して資格学校に通うのであれば全く問題ないと思います。
「まわりが通っているから通う」というのは理由になりません。
きちんと自分の考えを分析し、後悔のない選択をしましょう。
製図試験の独学突破は可能か
最初に結論から申し上げますと、製図試験を独学で突破することはほぼ不可能です。
私の勤め先には製図試験を独学で突破した天才がひとりいますが、彼は天才なので参考になりません。
他にも製図試験の独学をオススメしない理由としては、以下の3つがあります。
- 理由①:学科試験から製図試験までの期間が約4ヶ月しかない
- 理由②:製図試験の設計課題は学科試験の約1週間後にならないと公表されない
- 理由③:製図試験に合計3回落ちると学科試験からやり直しとなる
理由①:学科試験から製図試験までの期間が約4ヶ月しかない
学科試験は通常、7月の第4日曜日、製図試験は10月の第2日曜日に実施されます。
学科試験を何とか突破した後、ひと息つく暇もなく製図試験の対策にシフトします。
製図期間の対策期間は11週間、約4ヶ月しかありません。
この限られた期間内に自分で勉強スケジュールを立てて対策するというのは非常に難易度が高いです。
理由②:製図試験の設計課題は学科試験の約1週間後にならないと公表されない
製図試験の設計課題は学科試験の約1週間後に公表されます。
対策期間が11週間しかないのにその1週間を無駄にするわけにはいきません。
特に「今年学科試験に初合格し、初めて製図試験の対策を行う」という人は、何から始めればよいかわからないはずです。
理由③:製図試験に合計3回落ちると学科試験からやり直しとなる
製図試験は3回不合格となると、再度学科試験からやり直しという悪魔のルールがあります。
そのため、製図試験3回目の人はカド番と呼ばれ、必死レベルが段違いです。
学科試験からやり直しという最悪の事態を避けるためにも、製図試験はプロの指導を仰ぎましょう。
まとめ:学科試験は独学の選択肢あり、製図試験は資格学校で対策
今回は「一級建築士試験は独学で合格できるのか」という内容で記事を書きました。
記事の内容をまとめると、以下のようになります。
- 学科+製図試験ともに資格学校に通うと授業料は70~130万円は必要
- 学科試験を独学で突破できれば授業料を約70万円節約できる
- 勉強スケジュールの作成や勉強時間の確保が自分でできるなら独学
- 強制的に勉強する環境下で会社の同期と一緒に勉強したいなら資格学校
- 製図試験の独学突破はほぼ不可能なため、資格学校に通い対策する
この記事が学科試験を独学で挑もうか悩んでいる人の判断材料になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
コメント